カテリーナの森の劇場化
"クラウドファンディング"
特設サイト


挿絵:小池アミイゴ

古楽器を生みだすカテリーナの森
築一三二年の古民家を改修し、
世界へと繋がる小劇場をつくる。
いよいよ始まりました!
明治時代から受け継がれてきた
歴史的建物を私達の知らない未来まで残したい。
カテリーナの森の劇場化構想実現のための
クラウドファンディングが三月十二日よりスタートし、
沢山の応援を受け、六月六日に無事に幕を下ろしました。
この土地に湧き出る文化の泉となり、
人々が集う交流地点となるような小劇場を目指して、
引き続き全力で頑張ってまいります。
どうぞ見守っていて下さい。
カテリーナの森の「劇場化プロジェクト」クラウドファンディング、
6/6を持ちまして、無事に終了いたしました。
ご支援ありがとうございました!
たくさんのあたたかな応援が、この小さな森に届きました。
ひとつひとつのご支援が、
この場所を「つくる」力になり、
これからの時間を「つたえる」灯りになります。
心からの感謝をこめて。
カテリーナの森は、ここからまた一歩、歩みはじめます。
風が音を連れてくるように、ここには人々が集い、声が響き、音が生まれ、
手が動き、ものが生み出され、自然の営みとともに日々が紡がれていきます。
カテリーナの森が、皆様の“こころの風景”となれますよう、
さらに精進してまいります。
来年5月に完成するこの場所で、是非お会い致しましょう。
心よりお待ちしております。
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カテリーナの森の劇場化
クラウドファンディング達成金額 10,040,388円
応援メッセージ

音楽家 / Cheru
特別な場所が続いていく営みの中で旅人はその世界に触れとても豊かな気持ちになる わたしの中の あなたの中の 特別が目覚めていく感覚をあの場所を訪れる度に感じていた 今までを受け継いで新しいチャレンジに心からのエールを!

音楽家 / 湯川潮音
カテリーナの森は、私にとってインスピレーションの泉です。そこに流れる空気や、自然、暮らす人々もそうですが、来る人を受け入れ そして送り出すときに 何か小さな目に見えない宝物をくれる場所。そんな風に感じています。ご迷惑かもしれませんが、自分が曲作りに悩んだときなど、身を寄せさせてもらい、自然と呼吸を取り戻させてもらっています。是非みなさんにも体験してもらいたい、でも秘密にしておきたい。そんな大切な場所です。これからも末永くそして新たに沢山の息吹が吹き込まれることを願っています。

音楽家 / haruka nakamura
「カテリーナの讃美歌」 baobabとの出会い。 そのきっかけをくれたのは写真家の川内倫子さんでした。 倫子さんはそれぞれと親交が深く、まだ出会っていなかった僕らを引き合わせてくれたのです。 彼らと初めて会った時間はよく覚えています。 それは倫子さんの写真と初対面の僕らによるコラボレーションライブ。 演奏会場に着くと二人が音を鳴らしていて、それがとても心地よかったのでピアノに座り演奏に加わると彼らも音で応えてくれて、 挨拶もなくセッションが始まったのです。 音楽での対話。 すっかり愉しくなった僕らは、夕べの宴が始まっても夜中までずっと三人で弾き続けていました。 彼らが弾いていた古楽器や、音楽と共にある生活にとても興味が湧きました。 あの日からもう11年ほどの月日が経ち、カテリーナで共にアルバムを作ったり、 ツアーをしたり、ありがたいことに音楽の道のりのなかでも、僕にとって最も長い付き合いになっていくことになりました。 九州と、青森と。 日本の北と南で正反対の土壌を持った僕らの、どのあたりに共通するものを倫子さんは感じ取ってくれていたのか。引き合わせてくれた倫子さんには、そのような根源的な魂の部分を感じる力があるように思います。 カテリーナへよく行くようになったことはその後の僕の音楽の道のりにとっても得難い経験となりました。 古楽器製作を見て、共に音楽を作り、アルバム「カナタ」が生まれ、カテリーナの森の舞台で演奏し、母屋でみんなで宴をし、また歌い、彼らの作った米を食べて、糧の家に泊まり、そうした循環する暮らしと音楽との在り方を経験し、関われたことに感謝しています。 彼らがこれから創ろうとしている未来は、そんな時間を伝える、 次の世代にタネを蒔くような場所になっていくのではないでしょうか。 想像しているとカテリーナの畑の香りが舞い込んでくるようです。 僕も僅かながら、共にその種まきをお手伝い出来ればと願います。

未 草 / 小林 寛樹
「家族の肖像」 『大草原の小さな家』という物語に幼い頃から惹かれてきた。新天地をもとめて、幌馬車ひとつで大平原を西へ往く家族と犬一匹。やがて草原に小屋を建て、家族で苦楽を共にしながら力を合わせて生きていく姿に、生きるということの原点を見た気がした。そしてその素朴な暮らしの傍らにはいつも、父親が弾くフィドルの音色があった。 風にうねる草の海にポツンと浮かぶ「カテリーナの森」。遥か西へと旅し、新天地を拓いた松本家を想う時、ふとこの物語が頭をよぎる。母屋の壁に貼られていたある一枚の古い写真。家族皆が古楽器を手にして枯野に立つ、少し色褪せたその写真が自分はたまらなく好きだ。まだ幼かった3兄妹の(長女の?)小さな手にはフィドルがしっかりと握られ、すっくと大地に立っている。それは一篇の美しい詩のような家族の肖像だった。 寒冷地でゆっくりと育つトチノキが響かせる音色の美しさと、自分が暮らす北信州の雪深い地への憧れを話してくれた公博さんの瞳があまりに綺麗だったので、自分は森にトチノキを植えた。 いつかその森を一緒に歩き、トチの材を手渡したいという夢はもう叶わないけれど、彼を悼んだ最後の「sing bird」は本当に胸が熱くなった。日本全国、世界から様々な分野の名だたる才能や、その場に溢れんばかりの人々が、この場所と家族のもとに集い、交歓し、なにか大切なものを受け取ってそれぞれのもとへ帰って行った。その様はひとりの人間の情熱が、ひとつの家族の出来ることが、無限の可能性を秘めていることを教えてくれた。 「詩は大きな力を持つことはできない。でも、小さな力は持てる。それが人から人へ渡るとき、大きな何かになる」谷川俊太郎さんはそんな言葉を残していた。この家族の肖像を、この場所の放つ光や音を、もっともっと日本中、世界中の人たちに届けたいと心から思う。

絵描き / 熊谷隼人
初めてカテリーナを訪れたのは2019年の春、公博さんが亡くなられてからまだ半年も経たない頃で、当時静岡にいた自分は「はじまりの灯」という巨大な絵を描き終えた直後でした。 偶然WEBで見かけたカテリーナの美しい古楽器たちとその暮しにすっかり魅了され、半ば衝動的に、生れ故郷でもある大分を久しぶりに訪れたことを覚えています。そのときのご縁で、同年五月にカテリーナで行われたSING BIRD CONCERT FINALのフライヤーに自分の絵を使わせていただくことになり、さらに当日「はじまりの灯」を森で展示することに。まさに奇蹟のような出来事でした。二日間の祝祭のなかで駆け巡った幾つもの光景や数々の出逢いは、今も自分の灯となって、生きることを支え続けてくれています。 カテリーナの節目となる今回の改修が、さらなる光と風を呼びおこし、ますます多くの人々に新たな灯をともしていくことを、心から願っています。

音楽家 / 森ゆに
自分たちの手で場を修復、再生し、ここからまた新しい文化を創る。その行動力に敬意を表します。いつか私もここに音を添えることができますように。
